富田林市(とんだばやしし)

○富田林(とんだばやし)/富田林市富田林町 
 
   
 ▲白漆喰と羽目板の組み合わせ ▲旧杉山家住宅・国の重要文化財 
   
▲豪壮な商家群は見応えがある  ▲きつねうどん(650円/八町茶屋) 
大阪府で唯一の重要伝統的建造物群保存地区
 大阪にもこれだけそろった古い町並みも珍しいものです。一種の宗教自由都市を形成した寺内町でもあります。寺内町は中世末期に近畿地方各地で作られましたが,江戸時代に入って,特権的な地位を失なっていくのです。
 それにしても,歩きながら「大阪にもこんな町があるのだ」と感慨にふけりました。江戸時代は町家が多くありますが,いずれも規模が大きすぎます。やはり木綿を扱う豪商が多かったと言えます。また周辺は農村で綿や菜種,油屋,酒屋など商家,問屋なども混じっているのです。河内地方の経済の中心地であります。
京都の僧・証秀が開発しました
 戦国時代は、富田芝(とんだしば)という荒れ地でした。しかし京都・興正寺の上人・証秀(しょうしゅう)が永楽銭100貫文を時の領主に支払い4町四方の原野を購入。そののち、周辺の名主たちに協力を依頼して開発と区画整理を実施、数年後に寺内町を形成し希望者を移住させました。
 
 感動度★★★★
 もう一度いきたい度★★★
 交通 クルマは富田林警察署の駐車場に停めました


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