泉南市(せんなんし)

○信達牧野(しんだちまきの)/泉南市信達牧野 
 
紀州徳川家や後鳥羽上皇の記録も残る
 古くは和泉国と紀伊国と結ぶ熊野街道が貫通。古代律令国家のもとで駅が置かれていました。しかし平安中期以後、貴族の熊野詣でが盛んになり、休息・宿泊などに利用する信達宿が形成。藤原宗忠や後鳥羽上皇、一之瀬王子の記録が残されています。江戸時代は紀州徳川家の参勤交代時の記録も。
●重厚な古建築が特徴
 入母屋造りの妻入りという重厚な建物が軒を並べていて,板塀の本瓦葺きの家屋も多いのが特徴です。 
 感動度★★
 もう一度いきたい度★
 交通 JR阪和線和泉砂川駅から徒歩8分
○幡代(はたしろ)/泉南市幡代 
 
熊野詣でで賑わった集落
 もともと熊野詣での人々で賑わった集落です。もっと昔は幡代遺跡が見つかっており,中世から近世にかけて大きく発展したとあります。その遺跡から砂糖の精製に使われた土器も発掘されており,砂糖が当時の特産物であったと思われます。
門構えの旧家が残されています
 江戸時代には綿糸などの生産が盛んで,和泉木綿の一大産地でもありました。いま歩いて見ますと往時を思われる重厚な建物が多く残っています。路地に面して,門構えのある入母屋造りで本瓦葺き。幹線から外れているせいか,とても静かな町並みです。地名の由来は「畑をこしらえたところ」で、新開の畑地と推定されます。
 
 感動度★★
 もう一度いきたい度★★
 交通 クルマは道端に停めました


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