栄区(さかえく)

○小菅ケ谷(こすがや)/横浜市栄区小菅ケ谷 
 
   
▲田中家長屋門/約150年前に建てられた門。茅葺きは7年前に、葺き替えた  ▲長光寺/阿弥陀如来と約20㎝ほどの薬師如来が現存します 
家康が鷹狩りで、家来たちが追いかけた“追い上げ坂”
 NHK大河ドラマ『どうする家康』ブームに乗ろうとうわけで、宣伝したのがココ。JR本郷台駅の北側あたりの小菅ヶ谷に、家康はたびたび鷹狩りにきていたそうです。家来たちが馬に乗った家康を追いかけたところから、“追い上げの坂”(上の写真)という名前が付いたそうです。また家康が馬をムチで追い上げたからともいわれています。
鷹がもどってきたので三つ葉葵の家紋を仏像に与える
 もうひとつ家康の鷹狩りに関する逸話。鷹狩りにやってきた家康は、戻らない鷹に困り果てました。そこで長光寺の薬師如来に礼拝。すると鷹が戻ってきたので大喜びした家康は、三つ葉葵の家紋をこの仏像に与えたといいます。
北条泰時の娘・小菅ヶ谷殿の化粧田だった
 小菅ヶ谷の語源は“比較的小さな谷”を意味しているそうです。本郷台駅前のあたりの広大な土地は、北条泰時の娘(?が小菅ヶ谷殿と呼ばれ、化粧田(けしょうでん)でもありました。化粧田とは鎌倉時代まで、上級武士の娘が嫁ぐさいの“化粧料”として持参した田地。
茅葺きの古民家も見られます
 もう古民家は少なく、現代住宅の団地といえます。ただ名主の家や追い上げ坂に隣接する古民家など幾つか見られます。ちなみに本郷台駅は昭和48年(1973)に開設され、以後一気に開発が進みました。 
 感動度★
もう一度行きたい度★
交通 JR根岸線本郷台駅から徒歩10分