箕面市(みのおし)
箕面(みのお)/箕面市箕面 | |
▲明治43年に建てられた旧旅館 | ▲かつては茅葺きであったと推定 |
●日帰りで行ける観光スポット 関西の人にとっての箕面は、箕面駅から箕面大滝(落差33m)に至る滝道を指し,日帰りで行ける観光スポットです。箕面川の渓流に沿って歩きますと、春の新緑,秋の紅葉は多くの人を引きつけました。名物のモミジの天ぷらを食べながら歩きますと、途中野生の猿に出会うという仕組み。 ●一の橋付近に古民家が見られます 江戸時代からの観光地でもありました。西行法師、藤原定家ら多くの文人たちにも詠まれたところでもあります。平安時代は蓑尾とも書いたようです。 一の橋付近には明治43年建築の旅館を改装した橋本亭があり,多くの観光客で賑わっています。 |
|
感動度★★★ もう一度いきたい度★★★ 交通 阪急箕面線箕面駅から徒歩20分 |
萱野(かやの)/箕面市萱野 | |
●悪代官の悪行を源義経に訴える 古くは栢野とも書きました。中世は萱野郷と呼ばれ、大和春日社の所領でした。平安時代末期には摂関家領・垂水西牧の一部となっています。萱野郷、加納地のうち、石丸名は源義経の所領となっています。山二郎房が代官に任ぜられましたが、規定外の雑役を農民に課したために、その悪辣ぶりを義経に訴えました。これに答えた源義経書状に「春日御領垂水御牧内萱野村」と萱野村の文字が登場。 ●萱野三平は赤穂浪士の一人 旧西国街道沿いの集落です。江戸時代は参勤交代の大名が行き来する要衝。萱野家は鎌倉時代は領主でもあり,子孫の三平は赤穂浪士の一人でした。いまは大阪府の史跡に指定され,萱野地区は大阪都市景観建築賞を受賞するなど、美しい町並みを形成しています。 |
|
感動度★★ もう一度いきたい度★★ 交通 クルマは道端に停めました |
桜ケ丘(さくらがおか)/箕面市桜ケ丘 | |
●大正末期の分譲住宅 元もと大正11年(1922)住宅改造博覧会が開催された住宅地です。大正デモクラシーの影響で,住宅改善運動が高まるなかで,新しい生活様式を提案した洋風住宅25戸が建設,分譲されたのです。当時としてはかなりオシャレですが奇異に映ったと思われます。一般には桜ヶ丘住宅と呼ばれていました。 ●住宅地の景観を保っています 100年近くたった今でも数軒が現存しています。美しく手入れされた生け垣,自然石の石積みや側溝など往時を偲ばせます。大阪まちなみ賞受賞,さらに箕面市景観形成地区に指定されています。ゆるやかなカーブに沿った美しい町並みです。 |
|
感動度★★ もう一度いきたい度★★ 交通 阪急電車箕面線牧落駅から徒歩10分 |
百楽荘(ひゃくらくそう)/箕面市百楽荘 | |
●近代木造住宅群 桜井地区より15年ほど遅れた大正14年(1925)から関西土地(株)が開発した住宅地で,当初は新桜井経営地といいましたが,翌大正15年に牧落百楽荘住宅地と改名しました。 ●大阪都市景観建築賞 路肩を御影石で舗装,通りの入口には碑を建てています。両側の宅地では,自然石を積み上げた石垣に,綠豊かな植栽との組み合わせが落ち着いた感じになっています。開発当初から,セットバックし,道路を広くとるのは先見性か。閑静で上品な町並みは,90年近くたっても保全されています。大阪都市景観建築賞受賞しました。 |
|
感動度★★ もう一度いきたい度★★ 交通 阪急電車牧落駅から徒歩7分 |
桜井(さくらい)/箕面市桜井 | |
●明治末期の分譲住宅 箕面有馬電気軌道(現・阪急電車)が、池田市の室町に次いで明治44年(1911)に開発された分譲住宅地です。西国街道から箕面川付近まで,街路を碁盤の目状にした約5万5千坪の街並みは,1世紀たった今も環境が保存されています。日本で2番目に歴史の古い分譲住宅地です。ただ大半の住宅は現代的な住宅に改造されています。 ●めずらしい土蔵や薬医門 土蔵や板塀の続く閑静な街並みは春の桜の開花期は見事ですが,最近では桜の老化が目立ち,保護に力を入れているそうです。土蔵や薬医門などが残っているのは、他の分譲地にはない特色です。 |
|
感動度★★ もう一度いきたい度★★ 交通 阪急電車箕面線桜井駅から徒歩5分 |