緑区(みどりく)

○長津田(ながつた)/横浜市緑区長津田町 
 
   
▲長坂夜雨(ながさかやう・長津田十景) ここでは世間からも取り残された感じがする旧大山道 ▲大林晩鐘(だいりんばんしょう・長津田十景)夕靄に包まれた鐘の音が大林寺境内に響く 
   
▲下宿晴嵐(しもじゅくせいらん・長津田十景)宵闇のなか旅人を迎える常夜灯は宿場を象徴/横浜市の地域史跡  ▲青山ガード/旧大山道をまたぐガードです。横浜線の下り側の石組みは横浜線開業当時のまま 
旧大山道やハイキングコースに古民家が点在
 江戸時代の長津田宿は大山道(矢倉沢往還)の宿場の一つでした。蘭学者・渡辺崋山が藩の用事で厚木に旅しますが、その途中長津田宿に寄ります。日記に長津田宿での様子が細かく描かれているのです。いま旧大山道を歩きますと往時の面影は見られません。しかし周辺の寺社にかつての旧長津田村の面影が垣間見え、さらに大山道を奥に入りますと、路地のような細い道に出ます。「えっ、これが大山道?」とビックリします。そんな旧道から横に入ると、軽自動車がやっと1台通れる道の両側に古民家が点在しています。このあたりは、ハイキングコースでもあり、駅周辺の賑わいぶりが信じられないくらいです。
歴史散策にもいい「長津田十景」
 金沢八景や近江八景のように八景を集めた名勝はは多いです。もともと中国が発祥だそうですが、長津田では二景をプラスして十景としました。自然がたくさん残っていることから「長津田宿の歴史を生かしたまちづくり研究会」が中心となって平成17年(2005)3月に選定。翌年には十景をデザインした絵タイルが歩道上に設置されました。ただ十景の一部は都市化の波に覆われているところあるのも事実です。ハイキングコースが設定されています。
地名の由来がよくわからないそうです
 長津田の地名の由来は難解で専門家泣かせといわれているそうです。類似の地名があまりないことが原因かもしれません。一般的には長い谷戸か田地の地形を表したものと推定されていますが…。 
感動度★
 もう一度行きたい度★
 交通 JR横浜線・東急田園都市線長津田駅から徒歩20分
 
○中山(なかやま)/横浜市緑区中山町 
 
村内には二筋の街道が通る
 古くは中山村といい、都筑郡に属していました。地名の由来は、村内の中央に山のような丘陵地があるからとか。村内には中原道と神奈川宿へと、ふた筋の街道が通っていました。
中山駅近辺に古民家
 古民家は中山駅近辺の杉山神社や長泉寺周辺に、わずに見られます。植栽が続き、屋敷林も散在し、駅前の喧噪がウソのようです。 
 
感動度★
 もう一度行きたい度★
 交通 JR横浜線中山駅から徒歩5分