国立市(くにたちし)

谷保(やほ)/国立市谷保 
 
   
▲本田家住宅/主屋は享保16年(1731)築。国の登録文化財  ▲谷保天満宮/一般にはやぼ天と呼ばれています。国の重要文化財2件所有 
用水路の完成とともに豊穣な土地になる
 俗語「やぼてん」の由来となった谷保天満宮の鎮座する町です。もともと水利の悪いところでしたが、江戸時代に府中の用水完成にともない、古多摩川の水路が水田用に開発され、一気に豊穣な土地に変わりました。村の石高も上谷保村は1300石を越え、下谷保村も600石前後となりました。明治に入り、二つの村は合併し、さらに周辺の村々も吸収しながら発展しました。
本田家の主屋や薬医門は国の文化財です
 町を歩きますと甲州街道沿いに大きな屋敷が目に付きます。江戸時代から名主を務める本田家です。江戸時代初期には調馬師として幕府に仕えました。その後寛永年間(1624-43)に川越から谷保に移り住んだと言われています。名主と同時に村でただ一人の医者でもあり、文化人でもありました。屋敷内に入る機会を得ましたが、広大な敷地のわりに主屋は質素な感じでした。また薬医門も文化財に登録されています。
甲州街道から横道に入ると土蔵が残ります
 街道沿いをさらに歩きます。街道から裏手に入ると土蔵などがまだまだ残っており、蔵を生かした店舗も見られます。 
感動度★
もう一度行きたい度★
交通 JR南部線谷保駅から徒歩10分