江南区(こうなんく)

○亀田本町(かめだほんちょう)/新潟市江南区亀田本町 
 
江戸時代、普請中に大亀が1匹出てきた!?
 旧亀田町。元禄5年(1692),当時の名主・村木善右衛門が新発田藩に町割普請を願い出ました。ところが,普請中に大亀が1匹出てきたので,それまでの中谷内新田を,将来の発展のために,郡奉行が亀田に改称。その後埋め立てなどが進み,交通の要衝となり,物資の集散地となりました。近代になって県内各地の金融機関や商人が進出。本町は中心地。
蔵造りの商家が散見
 いまは蔵造りの町屋や雁木と共に並んでいますが,改装,改築が進んでおり,かつての面影は失われつつあります。それでも通りの反対側から見ると、蔵造りの商家の様子がわかります。
  
感動度★
 もう一度いきたい度★
 交通 JR信越本線亀田駅から徒歩15分
○袋津(ふくろづ)/新潟市江南区袋津 
 
   
▲軽自動車がやっと通れる幅の細道が広がる“迷路の町並み” 
太古袋のような地形が地名の由来
 信濃川水系で小阿賀野川下流域の右岸に広がるところです。地名の由来は,かつて太古袋(たいこぶくろ)のような地形の湾に臨んだ港があったことからとか。
“迷路度”は第一級でした
 ところで日本各地には“迷路の町”がたくさんありますが,ここはとびっきりの一級迷路。最初はクネクネとしていても,広い道幅でした。ところが右に左に角を曲がっているうちに,路地になり完全に迷いました。地図を見ていても迷うのです。古民家はそれほどありませんが,板塀のある家並みは何を見ても似ています。帰りの時間も気になって、ホント焦りました……。ところで、“迷路”を町おこしの材料に使うのも、意外におもしろいかもしれません。 
 
感動度★
 もう一度いきたい度★★
 交通 JR信越本線亀田駅から徒歩25分
 
○沢海(そうみ)/新潟市江南区沢海 
 
   
▲北方文化博物館/旧豪農・伊藤家邸宅  ▲大栄寺/沢海藩主の菩提寺 
新発田藩の支藩・沢海藩1万4000石
 江戸時代は新発田藩初代藩主・溝口秀勝の次男・溝口善勝が1万4000石で沢海藩として立藩。沢海村に陣屋を置きますが、その後幕府領となり、旗本・小浜氏の知行地となりますが、小浜氏もココに陣屋を置きました。村高は300石余と少なく、幕府代官・設楽孫兵衛が市を立てて、村の繁栄を図ったがうまくいかなかったとあります。
旧家を思わせる家屋があちこちに見られます
 沢海の発展で欠かせないのが庄屋・伊藤家です。特に幕末から明治にかけて、土地を集積し大地主となり、ますますその力は肥大化していきました。現代は北方文化博物館になっています。集落を歩いて見ますと、北方文化博物館や大栄寺の広大さはさておき、旧家を思わせる建物が散在しています。明治42年に大火があり、大部分の建物はその後のものです。
 感動度★
もう一度行きたい度★
交通 クルマは大栄寺の駐車場に停めました