北区(きたく)
○内島見(うちしまみ)/新潟市北区内島見 | |
▲内島見仁王堂/国の登録文化財 | ▲新発田街道は集落の中央を通る |
●新発田藩の積極的な新田開発 江戸時代は新発田藩領。藩は積極的に新田開発を行い、新たな村がどんどん起立。内島見興野(うちしまみごうや)、内島見上興野、内島見西興野などがそれ。 ●当初、新潟からは海路でやって来ました 当初、新潟を舟で出てこの地の木崎に上陸。ここから陸路で新発田に向かいました。そのため木崎は交通の要衝でした。十返舎一九や吉田松陰は、木崎に宿をとっています。いま、街道沿いや裏通りにわずかに古民家が残ります。地名は、島見浜の内側にあることが由来。 |
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感動度★ もう一度行きたい度★ 交通 JR新潟駅から新発田行きバスで木崎中学校前下車徒歩3分 |
○葛塚(くずつか)/新潟市北区葛塚 | |
▲葛塚市開催日は大変な賑わい | ▲北国特有の棟割り長屋 |
●福島潟の干拓事業でできた集落 江戸時代初期、大部分が阿賀野川自然堤防上に立地した寒村でした。つまりほとんどが荒れ地だったのです。当時、新発田藩が積極的に干拓事業を行い新田開発に力を入れました。葛塚をはじめこのあたりの村は福島潟の干拓によってできたのです。そのため交通も水路を利用した船運が中心。しかし大正時代に入ると鉄道やバスが運行されると船運も衰退。 ●「葛塚市」沿いに古民家が点在 いま毎月「葛塚五・十の市」が開催され140軒前後の店舗が並びます。地元産の“豊里とまと”や“やきなす・丸なす”は人気。古民家もそんな「葛塚市」に沿って見ることができます。訪ねた日は市のない日だったので、とても静かな町でした。 |
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感動度★ もう一度行きたい度★ 交通 JR白新線豊栄駅から徒歩7分 |
○嘉山(かやま)/新潟市北区嘉山 | |
▲DHC小黒酒造/創業明治41年 | ▲古民家を生かしたレトロ風カフェ |
●切妻型真壁が見られます 古くは加山とも書きました。さて、江戸時代新発田藩の福島潟干拓の結果、多くの村が誕生しましたが嘉山村もその一つ。江戸時代末期、相次いで酒造業が誕生したのも、新潟への水運拡充、新発田への道路整備があったからです。交通の要で、在郷町として発展。古民家は1丁目付近に集中しています。 |
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感動度★★ もう一度行きたい度★★ 交通 JR白新線豊栄駅から徒歩12分 |
○松浜(まつはま)/新潟市北区松浜 | |
▲商店街の裏道を歩きますと、いたるところに古民家が点在しています | |
●毎月6回、鮮魚や地場野菜中心の市がたちます 日本海と阿賀野川に面し、江戸時代から水上交通の要所でもありました。当然、人も集まり水産物も集まります。そのため漁業の町・漁村として発展しました。また漁師はもちろん農家も海産物、農産物などを持ち寄り市場が開けたのです。最盛期には現代の倍くらいの賑わいだとか。で、現代は「松浜二・七の市」と称して、毎月6回松浜本町の新屋敷通り、約400mにわたって約100店の露店が並びます。鮮魚、地場野菜が中心です。特に名物は“八つ目ウナギ”、“シジミ”、“鮭”だそうです。ただ市のない日に訪れたため、まったく静かな町で、通行人さえあまり見かけませんでした。 ●裏道にも古民家が見られます 松浜本町商店街のなかほどに「松浜こらぼ家」という無料休憩所(写真・左端の建物)があります。古民家を再生したものです。「こらぼ」とは地域と人、商店街と人、人と人つなぐ(コラボレーション/共同作業…)意味があるそうです。地域の情報発信の場となっています。開館日は月~金(10時~16時)。さらに裏通りを歩きますと、板壁の破風のある木造家屋が幾つも見られ、なかなか楽しいものです。 |
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感動度★ もう一度行きたい度★ 交通 クルマは空き地に停めました |